骨髄と骨髄移植

骨髄とは

 骨髄は、腰や胸の骨の内部にあるゼリー状の組織で、血液を造っています。そこは骨髄液で満たされており、この液体中には赤血球、白血球、血小板といった血液成分のもとになる骨髄幹細胞が含まれています。

骨髄

骨髄が造る主な血液成分と機能

赤血球 体内に酸素を運ぶ
白血球 病原体から身体を守る
血小板 出血を止める

骨髄移植とは

 患者さんの病気におかされた骨髄幹細胞を、ドナーの方の健康な骨髄幹細胞と入れ替える(実際は骨髄液を点滴静注する)ことにより、正常な造血機能を回復することができます。これが骨髄移植です。
 つまり、骨の移植ではなく骨髄幹細胞の移植のことです。太い神経が走行している脊髄とは関係ありません。

骨髄移植が対象となる病気

白血病 血液を造る細胞の異常で、ガン化した血液細胞のみ増え、正常な血液が造れなくなる病気。
再生不良性貧血 血液を造る骨髄幹細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなるため、出血・感染・貧血等が問題となる病気。
先天性免疫不全症 身体を守る免疫機能が、生れつき低下しているため感染症にかかりやすくなる病気。

疾患別の血縁者間における治療成績(5年間非再発の生存率)

重症再生不良性貧血   70~90% 急性白血病       30~70%
慢性白血病       40~80% 先天性免疫不全症など  50~80%

※年齢・病気の状態により成績は異なります。