献眼に関するページ

1.目の不自由な人に愛の手を

 今、広島県内には、18歳以上の目の不自由な人が約12,000人以上おられます。
 このうち約1,200人が病気や外傷のために角膜が白く濁り失明された方です。これらの方々は角膜移植によって視力を回復することができます。

2.角膜はいま足りません

 病気や外傷による目の不自由な方々が光をとりもどすためには、移植に用いる透明な角膜が必要です。
 現在、広島県での角膜移植数は年間に40件前後で、角膜移植手術を待っている方が300名以上おられます。
 角膜を提供して下さる方が少ないために、何ヶ月もあるいは何年も手術を受けられないのが実状なのです。

3.角膜とは

 角膜は、眼球の一番前にある透明な組織で黒目に相当します。外から来た光は、この角膜を通って眼球の中に入り眼底の網膜に達し、それが脳に送られはじめて物が見えるのです。

 

4.角膜移植の効果

 角膜移植は角膜の病気以外の、例えば網膜や視神経の病気で視力を失った目には適応になりません。
 角膜が濁ったり、変形して視力を失った目が適応になります。そして角膜を移植した場合、角膜混濁の種類、程度にもよりますが、ほとんどの方が光を回復されます。

角膜移植に使用される角膜は

 移植に用いる角膜は、亡くなられた方から提供を受けます。角膜が透明であれば、近視や乱視や白内障があってもさしつかえありません。
 ただ、角膜が混濁していたり、感染する病気を持っていた場合は、移植に使用できない場合があります。

献眼登録とは

 『自分の死後眼球(角膜)を角膜移植のために提供する』ことを献眼といいます。その意思を生前に申し出て、お名前を登録することを献眼登録と言います。
 広島県には、3万人を超えるの登録がありますが、十分な献眼活動をするには20万人の登録を必要としています。

アイバンク(眼球銀行)とは

 多くの人に呼びかけて献眼登録をお願いするとともに、万一ご不幸があったとき医師を派遣して眼球(角膜)をいただき、角膜移植を待っている方に角膜を斡旋する業務をおこなっている機関です。
 広島県では、『公益財団法人ひろしまドナーバンク』がこの業務にあたっています。

一人でも多くの方の献眼登録をお待ちしております
公益財団法人 ひろしまドナーバンク
広 島 県
ラ イ オ ン ズ ク ラ ブ

5.移植を受けられた方からのメッセージ

生き続ける角膜
呉市 70歳代女性
自ら角膜移植を受けご主人の角膜を提供された方からの手紙(抜粋)
(中略)
 平素から万一の時にはご恩返しに必ず角膜提供をという切なる願いがございましたもので、 すぐに提供させていただきました。
 主人の肉体は消滅し深い悲しみの中にも、角膜だけは生き残り、新しい視力となってどこかでお役に立っていることを思う時、 淋しさの中にも幾らか救われるような気持ちが致します。
 この手術のために救われ、幸福を得た一人として、盲目のため暗い人生を歩まなければならない方々の少しでもお役に立てたらと、 心から願っております。
アイバンクに寄せる皆様方の温かいご理解とご協力によって、一人でも多くの方々を闇から救ってあげることができれば、 この上ない喜びでございます。
暗闇から救われて
黒瀬町 50歳代男性
 私は25年前頃から両眼を病んでいました。角膜がボロボロにめくれて、光がまぶしくて痛くて瞼を開けることもできませんでした。
 角膜変性とかで、症状が強くなるたびに眼科へ入院を繰り返してきました。仕事はもちろん自分のこともまともにできなくなり、 失明を覚悟して点字を習うことにしました。
(中略)

 そんなある日、ラジオでアイバンクのことを耳にし眼科を受診しました。「角膜移植をすれば見えるようになる」の言葉を信じ、 一日先週の思いで角膜移植を待ちました。幸運にも3年前右眼に移植を受けることができました。
 眼帯がとれた日、世の中がこんなに明るく美しいものか…言葉にはならない感激でした。 今では左眼の移植も終わり視力(1.0)の世界にかえりました。28年間の長い暗い人生を振り返り、ただ感謝の毎日です。
 「透明な角膜」というすばらしい贈り物を残して逝かれた献眼者のご冥福を祈り、医師やバンク皆様にお礼を申し上げます。