骨髄に関するページ

1.骨髄とは

 骨髄は、骨の内部に存在するスポンジ状の組織で、その中に多くの造血幹細胞(白血球・赤血球・血小板のもとになる細胞)が含まれています。

骨髄

2.造血幹細胞移植を対象とする病気と移植の方法

1)移植を対象とする病気
①白血病
血液をつくる細胞の異常でがん化した血液細胞だけが増え、正常な血液がつくれなくなる病気

②再生不良性貧血
血液をつくる細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくなる病気。

③その他
(急性リンパ性、急性・慢性骨髄性、成人T細胞性)白血病、骨髄異形成症候群、
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄繊維症、重症再生不良性貧血、先天性免疫不全症、
先天性代謝異常症

2)移植の方法
①骨髄移植
 骨髄移植は、ドナーから全身麻酔下で注射器により骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者の静脈へ点滴で注入する治療法です。骨を削ることも太い神経であるせき髄に針をさすこともありません。

②末梢血幹細胞移植
 ドナーに白血球を増やす薬(G-CSF)を投与し、造血幹細胞が増えた段階で採取し、骨髄移植と同様静脈に点滴注入する治療法です。

③臍帯血移植
 出産された方のへその緒から臍帯血を提供してもらい、骨髄移植と同様静脈から点滴注入する治療法です。

3)移植成績に影響する血液型(HLA型)
 赤血球のABO型と同様、白血球にもHLA型という血液型があります。HLA型は免疫機能に関係し、同じ血液型同士の骨髄を移植しないと拒絶反応が起こり、移植は成功しません。その一致する確率は極めて低く、非血縁者(他人)間では数百から数万分の1の確率しかないため、多くの方に骨髄ドナー登録をお願いしています。

区分 骨髄移植 さい帯血移植
採取場所 手術室 分娩室
採取者 移植専門医 産科医師、助産婦
ドナー負担 全身麻酔と入院 なし
コーディネート 必要 必要なし
移植細胞数 十分量確保可能 さい帯血による
GVHD 重症例が多い 重症度は低い
造血機能回復 普通 遅い
再移植 再度調整が必要 すぐに可能
患者負担金 70万~100万円 無料

3.骨髄提供・移植の特徴

1)生体提供・移植であること
⇒提供に際して健康体に侵襲行為を行うという危険性、確実な本人の提供意思の確認
2)ドナー登録の際に血液型(HLA型)も併せて登録するため採血が必要なこと
⇒何時でも何処でも登録が出来ないという問題点
3)HLA型が合う患者さんにしか提供できないこと
非血縁者(他人)間で合う確率は、数百から数万分の1の確率ですので、出来るだけ多くの方のドナー登録が必要。
4)骨髄提供時に入院が必要であること⇒4日程度
5)最終的な家族の同意形成への対応⇒厳密なる家族の合意のためにかなりの時間を要する。

4.骨髄ドナー登録をするには

 血液疾患で日々戦っている患者さんのために、究極のボランティアとしての骨髄提供にご協力頂いていますが、HLA型との関係から「まだまだ登録して頂く方が足りない」状況にあります。

1)登録ができる方

次の3つの条件をクリアしない方は、ご登録が出来ません。
①骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容(チャンス)を十分に理解している方
②年齢18~54歳までの健康な方(提供は20歳から)
③体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

2)登録をご遠慮頂く方(医師による問診で確認)

①病気療養中または服薬中の方(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方)
②悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの病歴がある方
③悪性高熱病の場合は、本人またはご家族に病歴のある方
④最高血圧が151以上又は89以下の方、最低血圧が101以上の方
⑤輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
⑥ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリア等の感染症の病気のある方
⑦食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
⑧過度の肥満の方(体重㎏÷身長m÷身長mが30を超える方

3)登録が出来る場所

 登録できる3つの条件をクリアした骨髄ドナー登録を希望される方は、次のそれぞれ登録できる場所に出向いて登録して頂くことになります。

①登録のできる場所(※事前に電話にて予約をして頂きたい)
献血ルーム【もみじ】=(082)248-6034
●登録受付時間:平日10時30分~13時30分,15時~18時30分
土日祝 10時30分~18時30分
●場 所:広島市中区本通6-11 明治安田生命広島本通りビル1・2F

献血ルーム【ピース】=(082)248-1230
●登録受付時間:平日9時~12時,13時30分~17時
土日祝 9時~17時
●場 所:広島市中区紙屋町2-3-20 アーバンBLD紙屋町4F

献血ルーム【ばら】=(084)927-8140
●登録受付時間:10時~12時30分、14時~17時30分 (定休日 木・金曜日)

【献 血 バ ス】
●血液センターホームページにアクセス【献血バススケジュール】
●移動献血バス情報の確認
●「チャンス」熟読後、登録申込書に記入
●最寄りの献血会場で問診・採血

②骨髄ドナー登録会
骨髄ドナー登録会を開催致します。 詳しくは造血幹細胞移植情報サービスにアクセス
登録受付窓口→広島

4)具体的な登録の流れ

登録できる場所において、

  • ①パンフレット「チャンス」での説明を受ける。(説明員から)
  • ②DVD(7分)を見て頂きます。(省略する場合もあります。)
  • ③骨髄バンクドナー登録申込書の必要事項に記入をして頂きます。
  • ④医師による問診を受ける。
  • ⑤看護師による2mlの採血(白血球の型を調べるため)を受ける。

以上で登録終了です。(約15分かかります。)

5)ドナー登録後から骨髄提供まで

(県内に提供施設がないため、末梢血幹細胞提供は割愛)
【適合から提供までにかなりの時間を要します】

HLA型の適合検索(毎日)
     ↓
レシピエント候補者の出現
     ↓     【財団から通知、提供の可否確認、以下可とする】
   説明と問診←←《調整医師とコーディネーター》
     ↓     【財団から通知、提供の可否確認、以下可とする】
    確認検査
     ↓     【適合性の確認】
    最終同意←←《家族同席、弁護士も可》
     ↓     【提供施設、採取日の決定】
  提供前健康診断
     ↓     【提供時での安全性の確認】
   自己血採血
     ↓     【提供時での貧血対応のため】
  入院・骨髄提供
     ↓     【通常4日間程度】【腸骨から最大1l採取】
     退院
     ↓     【日常生活に復帰】
    健康診断

※ドナーの費用負担はないが、痛み、発熱のほか一過性の健康被害など少ないながら危険性も内包・・・・、但し、バンクが発足して以来1万例以上の提供・移植が行われているが、1例も死亡例はありません。