事故や病気による脳障害などで入院し、
最善の救命治療にも関わらず、
回復の可能性がなく、
救命が不可能であると診断された方に対しての
終末期医療の選択肢の一つとして臓器提供があります。
臓器提供は亡くなった人からの
「脳死後の臓器提供」
「心臓が停止した死後の臓器提供」
そして健康な人からの臓器提供(生体移植)の3つの方法があります。
*健康な人からの臓器提供(生体移植)に関しては移植施設へご相談下さい。
脳死とは、脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態です。
植物状態は、脳幹の機能が残っていて自ら呼吸できることが多く回復する可能性もあります。
欧米をはじめとする世界のほとんどの国では「脳死は人の死」とされていますが、日本では「脳死での臓器提供を前提とした場合に限り、脳死は人の死」とされています。
「脳死」あるいは「心停止」によって、提供できる臓器は異なります。
脳死後の臓器提供が出来る医療施設は、高度な医療を行う大学附属病院等に限られ、かつ必要な体制が整備されていることが前提となります。(5類型施設)又、心臓が停止した死後の臓器提供は、手術室がある病院であれば提供が可能です。
眼球(角膜)は自宅や葬儀場でも提供が可能です。
脳死後での臓器提供の流れです。
詳しくは(公社)日本臓器移植ネットワークホームページをご参照下さい。
2010年7月17日に改正臓器移植法が全面施行され、生前に書面で臓器提供する意思を表示している場合に加え、ご本人の臓器提供の意思が不明な場合も、ご家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。これにより、15歳未満の方からの脳死後の臓器提供も可能になりました。
又、親族優先提供が可能になりました。
親族優先提供については以下をご参照ください。
意思表示の方法|(公社)日本臓器移植ネットワーク(jotnw.or.jp)
臓器移植を希望される方は、(公社)日本臓器移植ネットワークへの移植希望登録が必要です。臓器によって申請方法が異なりますので、詳細については(公社)日本 臓器移植ネットワークホームページをご参照下さい。
ひろしまドナーバンクでは、臓器提供を題材とした「いのちの学習会」の授業やキャリア教育(医療関係者)を目的とした学習など、様々な方面から支援していますので、お気軽にご連絡下さい。
グリーンリボンは、世界的な移植医療のシンボルです。
グリーンは成長と新しいいのちを意味し、“Gift of life”(いのちの贈りもの)によって結ばれた臓器提供者(ドナー)と移植が必要な患者さん(レシピエント)のいのちのつながりを表現しています。
グリーンリボンキャンペーンは、移植医療を通して、臓器を提供してもいいという人と移植を受けたい人が結ばれ、よりたくさんのいのちが救われる社会の実現に向けた、『移植医療』の理解促進、普及、及び啓発につながる取り組みの総称です。
なお、10月16日は、家族や大切な人と「移植」のこと、「いのち」のことを話し合い、お互いの臓器提供に関する意思を確認する日「グリーンリボンデー」としています。
・GREEN LIGHT-UP PROJECT
宇品大橋、エールエールA館、本通り商店街アーケードを
移植医療のシンボルカラーグリーンでライトアップ
・広島県内図書館等で特設展示
・広島県内協力タクシーグリーンリボンステッカー貼付
・地域の健康祭り等のイベントブースで普及啓発
広島県では医療関係者向けの研修会を定期的に開催しております。
又、病院内での研修会講演会等のご要望がありましたら、講師等派遣しますのでお気軽にご相談下さい。
広島県では、終末期医療の選択肢である臓器提供の意思を確認するためにリーフレットを作成しております。
ご本人ご家族から臓器提供のお申し出がありましたら、以下の連絡先へご連絡下さい。
*リーフレットご希望の方はひろしまドナーバンクへご連絡下さい。
☎ 082-256-3523 E-mail:hkjbank@urban.ne.jp
臓器提供に関するマニュアル法令については、(公社)日本臓器移植ネットワークホームページをご参照下さい。
又、法的書類や検証フォーマットは随時更新されておりますので、以下のホームページより最新の書式をダウンロードしてご使用下さい。
又、ご連絡頂く際に以下の内容をお尋ねしますので、適応判断シートをご活用下さい。
脳死下臓器提供が出来る施設は、「臓器の移植に関する法律」の運用に関する指針(ガイドライン)により、高度の医療を行う次のいずれかの類型に当てはまる施設であることとされています。(5類型施設)
広島県内では約20施設該当しますが、随時変更がありますので、当該施設は各関連団体のHPをご参照下さい。
心停止後の臓器提供が出来る施設は、手術室の設備がある病院であれば、どちらの病院でも可能です。
広島県では都道府県臓器移植コーディネーター1名と、各提供施設で臓器提供に係る院内移植コーディネータ―を設置して頂いております。
都道府県臓器移植コーディネーター:臓器提供が発生した場合の円滑な支援、一般・医療関係者への普及啓発等
院内移植コーディネータ―:院内体制整備、臓器提供が発生時の院内調整等
荒木脳神経外科病院、一ノ瀬病院、五日市記念病院、尾道市立市民病院、尾道総合病院、梶川病院(東千田町)、呉医療センター中国がんセンター、
呉共済病院、県立広島病院、興生総合病院、中国中央病院、中国労災病院、寺岡記念病院、脳神経センター大田記念病院、東広島医療センター、
広島市民病院、広島赤十字・原爆病院、廣島総合病院、広島大学病院、福山市民病院、府中市民病院、北部医療センター安佐市民病院、マツダ病院、
三次中央病院
(2022年5月現在 24施設 50音順)